連日の猛暑にウンザリしていますが、こんなときに食べたくなるのが「かき氷」ですよね。かき氷といえば、氷にシロップをかけただけのシンプルなものをイメージする方も多いと思いますが(筆者も今まではそうでした)最近のかき氷はかなりの進化を遂げているようです。もはや、高級スイーツといっても差し支えないレベルのものが増えているのだとか。
そんな進化系かき氷の中でも群を抜いているのが、四谷三丁目にある完全予約制のかき氷専門店「上原食堂」。人気の古民家フレンチ「KUFUKU±」の店主が生み出すイノベーティブなかき氷が食べられるということで、2023年にオープンしたばかりのお店にも関わらず、すでに都内屈指の予約困難スイーツ店として知られています。かき氷大好きな筆者も1~2ヶ月ほど予約チャレンジをしてみたのですが、すぐに満枠になってしまうので全然ダメダメでした……。
しかし! 先日、友人が奇跡的に予約枠をゲットしてくれたおかげで、この度ついに上原食堂に来店することができたのです。
店舗は四谷三丁目の裏通りに

お店は四谷三丁目駅から徒歩3分ほどの場所にあり、近くには金丸稲荷神社が見えます。少しわかりづらいところにありますが、この“隠れ家感”もなかなか乙ですよね。
入店すると、カウンターで黙々とかき氷を食べる人々の姿が。友達や恋人とお喋りを楽しむというよりは、ストイックにかき氷の味と向き合うのが、上原食堂の“正解”なのかもしれません。
かき氷というよりフレンチの前菜?
メニューは4~5種類ほどありましたが、どれも珍しすぎる組み合わせのものばかり。エスカルゴが入ったかき氷なんて初めて見るぞ…!?
スイーツ系のかき氷を食べるつもりで来ましたが、好奇心に負けて「アサリ、発酵ハーブバター、エスカルゴ、マンハッタンクラムチャウダーのかき氷」を注文してしまいました。一体、どんなかき氷がやってくるのでしょうか。期待と不安が入り交じった気持ちで提供を待ちます。
そしてやってきたかき氷が、こちら。

これは…かき氷なのか…? と思わず目を疑いたくなるようなビジュアル。豪華なコース料理の前菜として出てきてもおかしくない逸品です。さすが、フレンチシェフが作り出すかき氷は見た目からして“レべチ”ですね。
絶妙なバランスがもはや芸術!新感覚かき氷

かき氷と一緒に、メニューの詳細が書かれたカードも渡されます。(かき氷が溶けないように慌てて撮影したので一部白飛びしてしまっています…ごめんなさい…)

色々と気になるポイントはありますが、まずは味のベースとなるマンハッタンクラムチャウダーと氷をまぜまぜして口に運びます。
味わいは、高級レストランの冷製スープそのもの。でも、氷の歯ごたえとひんやり感はしっかり感じられます。新感覚すぎるかき氷ですが、味のバランスが絶妙で、とにかく「めちゃくちゃおいしい」ということだけは間違いありません。

緑色の発酵ハーブバターを溶かしてみると、一気に濃厚さが増します。バターとクラムチャウダーかき氷をメルバトーストにのせて食べても最高ですね。エスカルゴもプリプリで美味! クラムチャウダーには欠かせないアサリもたくさん入っています。サフランエキュームも、独特なしゅわしゅわ食感で舌を楽しませてくれました。
これで3000円はかなりお得かも
この一皿に、フレンチの前菜がいくつも集まっているような感じ。かき氷で3000円は少し高いように思えますが、このクオリティならむしろお得かもしれません。
食べ終わる頃に、シェフの方から「お口に合いましたか?」と優しいお声がけが。「こんなかき氷、人生で初めてです!」と答えると、にっこり微笑んでくれました。かき氷でひんやり、シェフの優しさでほっこり…な上原食堂。次こそは自力で予約を取って、お店にうかがいたいですね。何ヶ月後になるかわかりませんが……(涙)。
上原食堂の店舗情報
上原食堂
●住所
東京都新宿区荒木町7-14 AXAS四ツ谷3丁目 101
●営業時間
11:30~19:00
●定休日
不定休 ※最新情報はInstagramにてお知らせしております。
●公式インスタグラム
https://www.instagram.com/uehara_kakigori