夏だ! 暑い! 美味しいかき氷が食べたい!!
そんな思いがむくむくと湧き上がった日曜日の朝、「そうだ、あの名店へ行こう」と思い立ち、向かったのは東京・日暮里にあるかき氷の聖地、ひみつ堂。
JR日暮里駅から谷中銀座方面へ歩くこと数分。
どこか懐かしさの残る商店街の先に、真っ赤な扉が目印の「ひみつ堂」が現れます。
レトロで愛らしい店構えは、通りすがりの人の目を引き、心をくすぐる存在感。

並んででも食べたい、伝説のかき氷
到着したのは朝10時。すでにお店の前には長蛇の列。
でも、まったく焦りはありません。
ここは「1時間待っても食べたい!」と、全国からファンが押し寄せるかき氷界のレジェンド。
トップオブかき氷を食べるためならば待ち時間は問題ではないのです。

店頭には手書きのメニューが掲示されており、その日のラインナップが一目でわかります。
やさしい文字とイラストが温もりたっぷりで、眺めているだけで胸が高鳴ります。
そして待つこと1時間、11時ちょうどに、ついに入店。
ひみつ堂って、どんなお店?
「ひみつ堂」は、日光・四代目徳次郎の天然氷を使用し、昔ながらの手動のかき氷機でスタッフさんが丁寧に削る、ふわっふわのかき氷が名物のお店。
機械では再現できない、“新雪のような繊細さ”が魅力です。

さらに特徴的なのが、季節の果物や素材をふんだんに使った完全自家製シロップ。
いちご、佐藤錦、スイカ、日向夏、レモンなど、まるでフルーツパーラーのような豊富なラインナップ。
とうもろこしやロイヤルミルクティーといった、ちょっと変わり種もあり、選ぶ楽しさがあります。
「ショート(生クリームトッピング)」「ミルク(牛乳蜜)」「三昧(果肉どっさり)」といったバリエーションの豊富さも人気のひみつ。
氷の保存温度が高めに保たれているため、頭がキーンとしないのも嬉しいポイントです。
※お支払いは現金のみ!お札をしっかり握りしめて並びましょう。
店内は、まるで絵本の世界
店内は木の温もりに包まれ、どこか北欧風のぬくもりと、昭和の喫茶店のようなやさしさが共存する空間。
スタッフさんたちはとても丁寧で、テキパキ動きながらもお客さんひとりひとりに気を配る温かさが伝わってきます。
「ここに来られてよかったなあ」
そんな気持ちが、自然と心に浮かびます。
注文したのは、桃のショート と チョコバナナ
この日選んだのは、桃のショートとチョコバナナの2種類のかき氷。
まず一品目の桃のショートかき氷。


運ばれてきた瞬間、その見た目に思わず歓声が上がります。
まるで桃のショートケーキのようなかき氷。
完熟桃をたっぷり使ったとろける蜜と、コク深いミルキーなクリームがふわふわの氷の上で一体となって溶け合います。果実の自然な甘みが中心で、濃厚ながら後味はすっきり。
手前に添えられたミルクシロップも牛乳感たっぷりで、味変にも◎。
まさに「飲めるショートケーキ」。満足度も幸福感もパフェ級です。
そしてもう二品目、チョコバナナ。
縁日の屋台を思い出すような、どこか懐かしい味わい。
濃厚なチョコソースに、完熟バナナがゴロゴロとトッピングされ、ふわふわの氷の上でとろけていきます。
甘さの中にほんのりビターなアクセントがあり、大人の心もときめく美味しさ。
チョコがかかりすぎていないのもまた絶妙で、軽やかに食べきれて余韻までおいしい一品です。
また、必ず並びたくなる理由
「ひみつ堂」のかき氷は、ただの“冷たいスイーツ”ではありません。
ひとくちごとに心がほどけ、身体の奥まで優しさが染み渡る――そんな体験。
もはや「かき氷」というより、“食べるパフェ”。
暑い日にも、ちょっと疲れた日にも。
ここで過ごす時間は、まるで物語のワンシーンのような非日常。
しかも通年営業!
冬場にはグラタンなどのあたたかいフードメニューも登場するそうです。
知る人ぞ知る人気メニューとのことなので、次は寒い季節にもまた訪れたいと思います。
ひみつ堂 店舗情報
●住所
東京都台東区谷中3-11-18
●営業時間
季節により異なる(※Instagramや公式Xで当日の営業時間が発表されます)
●定休日
月曜(季節や天候で臨時休業あり)
●公式X
https://x.com/himitsuno132
●公式Instagram
https://www.instagram.com/himitsudo132/
●公式ホームページ
http://himitsudo.com/